5/29 火曜日
成田空港の目と鼻の先、芝山町岩山にあるBDFプラント見学してきました。
結論としては、ぜひ使ってみたい!と思わせる燃料でした。
原料となる廃食油は成田空港内の飲食店および周辺の食品加工工場から有価物として買い取り収集します。
原料の質がBDFの質を左右するため、原料槽に投入する前に廃食油の質をこちらの酸価チェックシートで確認します。
飲食店によって、油の使用回数、保管日数も異なったり、ラード系の油はNGだったりと気を遣うポイントです。
ラード系が混入すると、冬季の低温時にBDFの粘性が高まり機器に影響を与えます。
飲食店でもそば屋や豆腐屋の廃食油は質がいいようです。

水処理時代を思い出す機器・配管・制御盤です。見てるだけで心躍ります。
説明いただいた工場長原田さんありがとうございました。
たいへんわかりやすかったです。
いつもと違い真剣な表情のあいよ農場のみんな! 生後3か月の源はいつもどおりかわいいですが。


原料槽→フィルター→薬品洗浄→湯洗浄→酸化防止剤投入→処理水槽→フィルター→供給機→フィルター
副生成物:薬品洗浄工程からグリセリン、 湯洗浄工程から排水
上記行程を完了させるまで4日間もかかります。
昨年2011年5月稼働のプラント。
規模としてはパイロットプラント。1日50LのBDF生成能力です。
ラインの増設計画あり。
いちばん右がBDF。軽油と99.995%一緒とのことです。

単価はガソリンスタンドの軽油と変わりなし。
もっと高くていいのでは!?というのが率直な感想です。
価値あるものは高くても買います!
こちらの母体も民間ではなく、日本労働者協同組合連合会の運営でBDF販売収入以外にも
いろいろあります。

右側の少し濁ったBDFはラード系原料も混入しているところのものです。
BDFはよくないという話はよく聞きますが、製造工程でかなり差が出るようで、一概にすべての品質が悪いわけではないということです。

工場長いわく、BDFプラントの良し悪しはその排水処理でわかる と。
自信を持って排水処理まで見せていただきました。グリーストラップ+無機系凝集剤+オゾン+生物ろ過。
